「発酵」と「腐敗」

人間にとって有益なものを「発酵」そうでなければ「腐敗」だ。
宮沢章夫氏の「呆然とする技術」より。


一気には読みたくない、じっくり味わいながら読みたい本です。これ。
いやすごいなーと思うのは、この話をするために引き合いに出された事が
十年ぶりに入った喫茶店の話だったりすること(笑
明らかに「だめ」になっているその喫茶店
そこから「だめ」なメニューや「だめ」な人間の話を経て、だからこそだめな喫茶店を探さなければいけないと続く。
そして、
「なぜこんな店に入ってしまったんだ」という反省は「腐敗」に繋がる
堂々とだめを味わおう。
自分の中から湧き上がってくる何か。
気付かないかもしれないが、それが「発酵」の「発酵」たるゆえんであると〆られている。
ホント、凄いなーと思う。
こういう味わいの深い人間っていいなー


というか、本題はこっちだったりするんだけど(笑
初音ミクから「戸川純」を知り、ジャスラック騒動を経て「平沢進」を知り*1
某動画サイトでこの2人の対談番組を見る事があったんだけど…
このカルチャーを知らずに今まで生きてきた自分が悔しい。とか思った。
いや、これ、TVで放送されたんだよね?
いまだと完全にNGだよね?
フェミ団体から抗議されまくりだと思うぜ?(笑
こういう、毒も含めた刺激のある番組って、あるいみ大事だよなぁと思う。
放送される事が大事なのではなくて、それを見て何を感じ、何を考えるかという事が大事なんだと思う。
内容の薄い娯楽番組で、何も考えない時間を過ごすのも必要だとは思う。
けど、感じる力や、考える力を鍛える(?)ような、そんな時間も必要だと思う。


そして、不思議というか、ありがたい事というか、今まで触れてこなかったようなカルチャーに出会うきっかけとなっている初音ミク
コレもコレで凄いよなぁ…と思う。
だって、ただの歌うソフトなんですよ?
それが、初音ミクが歌う歌だからという事で、興味を持ち
そこから、某動画サイトでオリジナルを見聞きして、今まで自分の人生と交わらなかったカルチャーを知る。
なんか、凄いツールになってないかい?
製作者の意図から大きく逸脱し、何かものすごく大きなものが動いているような、そんな気配を、今感じていたりします。
…っていうか、話まとまってないよ(笑
いやまとめるよりも、この受けた衝撃を、何でもいいから書き連ねたかっただけなんですけどね(笑



追記:買い物とか…(笑
    どうもやる事が無いままに外出すると、決まって無駄遣いをするようです(汗
    今日もまた、ブックオフのはしご…
    しかも、普段行かない店を回ろうと車で遠出…
    特に買うものが無いとか言いつつも、決まった作者の本は必ずチェック
    そんなだから、見つけた端から買っちゃうんですよ。まったく。
    今日も、宮沢章夫氏の「青空の方法」と「わからなくなってきました」を購入。
    あとは、遠藤浩輝の「EDEN」とか、岡本倫の「エルフェンリート」とか(笑
    統一感ねーなー(笑
    早いとこ仕事に復帰しないと、すごい勢いで金を使ってしまいそうで怖いなぁ…
    少ない金額とはいえ…こう毎日だと、結構な金額になるし…(汗
    まぁ、だいぶ未読本が溜まったので、仕事中の暇潰し分は、当分確保できた感じではあります。
    まぁ今は、復帰する事よりも、のんびりと時間を過ごす事に専念しましょう。
    どうせ復帰したら、また休みなんてほとんど取れない日々が待ってるんですから(笑
    

*1:あとから気付いたんだけど、千年女優の音楽が平沢さんだったから、知ったのはもっと前だ(笑